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名前の由来

私は絵を描く時やネット上で名乗る時
森田トコリ」という名前を使っています。

最近名前の由来を聞かれる事が多くなりました。

あまり深く話す事でもないかと思い、詳しく説明した事はなくて
まあたいした理由もないんですけど、ちょっと書き留めておこうと思います。

(↓由来を知りたい奇特な方は続きをどうぞ)



まず、「森田」は私の旧姓です。
結婚しても森田という名前は何らかの形で継ぎたいと漠然と思っていました。

私の実家は自営業で、父も母もとにかくよく働く人です。
そんな両親を物凄く尊敬していますし、誇りにも思います。
いわゆる「自慢の親」です。

ただ、親が忙しく小さい頃から鍵っ子だったせいなのか、
なんとなく家族を凄く遠く感じます。
正直、家族を他人の様に感じてしまう事もしばしばです。
親兄弟に対していまいち素直になれない事ばかりです。

基本的に親とは仲は良いし、
家族団欒というものに対してはかなり積極的でしたが、
やはり一歩踏み込めない何かが私の中にあります。

しかも、実家に帰る度に、
"ことあるごとに軽いパニック発作がぶり返す" という現象が起こってしまいます。



娘としてなんだか申し訳ない…と思ってはいるのですが、
おかしな事にいつまでたっても拭えない感情です。



「森田」を使う事で、それらに対しての罪滅ぼしみたいになっている感じもあります。

もちろん基盤は尊敬の念がこもった「森田」ですけれど。





次に「トコリ」です。


「トコリ」の元々の名前(由来?)は「常花(とこはな)」でした。


私は昔から辞典をダラダラ眺めるのが好きで、
当時、辞典や映画等で見つけた気になる言葉をノートにひたすら書き留める、という
よく分からない1人遊びに夢中になっていました。

なので、広辞苑やら英和辞典やら他に色々
持っている辞典は常に枕元にあるという状態で過ごしていました。


ある日、
古語辞典を眺めている時にふと「常花」という言葉を見つけました。


意味は「いつまでも咲いている花」とありました。




一度はスルーした言葉でしたが、どうしても気になって書き留めました。




常花という二文字を眺めれば眺める程、
言葉の意味をもっと深く知りたくなりました。

ネットで色々調べてみると



「枯れない花」「造花」「仏壇に供えられる造花」「常花には蓮華をかたどったものが多い(蓮は泥の中から生じて美しい花を咲かせるという意味がある)」



と、色々な事が分かったのでした。


多くの常花のモチーフとなっている蓮は、
「泥の中から生じ、泥に汚されず美しく清らかな花を咲かせる
 =人間が迷いの世界に住みながらも悟りを開く姿」
に例えられているそうな。


こういった正の意味も持ちつつ、
何故「枯れない花」なのか=「造花」だから、といったような
途方もなく負の意味も兼ね備えています。


だからこそこの言葉に惹かれた気がします。


私はその時、自分が何をやりたいのかとか、とにかく色々な事に迷っていたり、
将来に漠然な不安を感じていたり、
また、丁度死というものを身近に感じる出来事があったりと、
自分の中のバランスを崩し始めた時期で、


今思えば「常花」という言葉がしっくりくる条件が揃っていたのかもしれません。




時が経つにつれて

「常花(とこはな)」→「常(とこ)」→「トコ」となり、

「トコ」時代に、友人が突然「トコリ」と呼び始めたのがきっかけとなり

響きも可愛かったので、最終的に「トコリ」になりました。




最初の方で色々調べたり考えたりしていた割には、
あっけない最後です。





以上、森田トコリ、名前の由来でした。

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コメント (2)

すいません。私も由来を聞いてしまった一人です♪
でもここまで深いと思いませんでした!スバラシイ!
しかも蓮華が出て来たww
まさかトコリさんと蓮華が同じ意味だったとは知りませんでした〜。

> sunseaさん

普通に考えて「トコリ」って一体何なの?と思いますよね…。
私が自分じゃなかったら絶対由来とか聞いてると思います(笑)

私は何かの名前を付ける時等、いちいち裏付けがないと気が済まないタチでして…。何かしらいくつかの意味を持たせた分愛着が湧くし、考えるのも楽しいし、人がその意味を聞いた時に「ほほーっ成る程ね」とその人の驚きになったりするのも嬉しいです。(私自身、何かの由来とか聞いて「ほほーっ」ってなるのが好きなので)

そうそう、トコリの由来の中には密かに蓮華さんも登場するんです!
蓮華さんと共に清らかに咲きたいと思います(ふふふ…)

蓮華さんも私も、肌の弱さが共通しているという悲しき共通点。

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